考古学的発見

カオ・グー(蛇山)の仏足跡 ― 標高128mの山頂に佇むアユタヤ期の聖跡

カオ・グー(蛇山)の仏足跡とは


地形

山岳地帯に位置する遺跡です。

概況

本遺構は、パトー洞窟(タム・パー・トー)の西方約200メートルに位置する、蛇山(カオ・グー)連峰の一峰の頂上にあります。

カオ・グーは石灰岩からなる山です。かつては発破による採石が許可されていましたが、現在では閣議決定により、蛇山系での採石は一切行われていません。

周辺の水路としては、メークローン川がカオ・グーの東約4キロメートルに位置し、クローン・ノーンヤーイは北東約3.3キロメートル、さらに東へ約1.1キロメートルのところにあります。

標高

海抜128メートル。

水系

メークローン川。

地質条件

詳細については「蛇山(カオ・グー)」の項目を参照してください。

考古学的時代

歴史時代。

時代・文化

アユタヤ期。

考古学的年代

仏暦22〜23世紀(西暦16世紀末〜18世紀半ば頃)。

遺跡の種類

宗教施設(信仰の場)。

遺跡の概要

タイ芸術庁の資料によると、この堂宇(ウィハーン)にはラテライト(後期礫岩)製の仏足跡が安置されています。所在地は蛇山の山頂、標高約128メートルの地点で、建物は長方形プランを持ち、モルタルを用いた組積造によって築かれています。

現在、その上部には東向きの開放的な東屋(パビリオン)が架けられ、こけら板葺きの屋根で覆われています。内部には仏足跡の複製が1体安置されています。

仏足跡の背後には仏像の台座が設けられ、「許しを与える姿(アパイヤターン)」や「降魔成道の姿」を示す砂岩製の坐製の坐仏、仏像5体、そして赤砂岩製の仏像の断片などが残されています。

この建造物はアユタヤ期(仏暦21〜22世紀、西暦15世紀半ば〜17世紀半ば頃)に建立されたと推定されますが、仏足跡そのものがいつ制作されたのかは明らかになっていません。なお、仏像を安置する台座(チュクチー基壇)の周囲には、現在、格子状の柵が設けられ、遺構の保護が図られています。

また、この仏足跡が祀られる山頂一帯からは古い煉瓦の破片が数多く散乱して見つかっており、かつてこの場所に建築物群が存在したことを今に伝えています。