考古学的発見

古代世界七不思議「アレクサンドリアの灯台」はなぜ消えたのか?その運命を解説

アレクサンドリアの灯台とは

アレクサンドリアの灯台(ファロス灯台)は、古代世界七不思議の一つに数えられる巨大な塔で、エジプトのアレクサンドリア近郊に位置するファロス島に建てられていました。紀元前3世紀頃にプトレマイオス朝の時代に建造されたとされ、その高さは100メートルを超えたとも言われる、当時としては驚異的な建造物でした。

灯台を襲った度重なる大地震

この壮麗な灯台は、長い歴史の中で幾度もの大地震に見舞われ、その姿を少しずつ失っていきました。

365年の地震 ― 最初の被害

最初の大きな打撃となったのは、365年に発生した大地震です。この地震により、灯台の上部構造に深刻な損傷が生じました。

1303年の大地震 ― 構造の弱体化

続く1303年の大地震は、すでに傷んでいた構造体にさらなるダメージを与え、部分的な崩壊を引き起こしました。この時点で、灯台としての機能は大きく損なわれたと考えられています。

1375〜76年の地震 ― 決定的な崩壊

そして1375年から1376年にかけて起きた激しい地震が最後の一撃となり、かろうじて残っていた部分も海へと崩れ落ちました。こうして、千年以上にわたり航海者たちを見守り続けた灯台は、その歴史に幕を下ろしたのです。

地中海の海底に眠る遺構

時が経つにつれ、灯台の遺跡は地中海の水面下へと沈み込み、やがて断片や瓦礫だけが残ることになりました。しかし、その物語は終わっていません。現代に入ると考古学的な発掘調査や水中探査が本格的に行われ、この象徴的な建造物の遺構を解明する試みが続けられています。海底からは灯台の一部とみられる巨大な石块が発見されており、失われた灯台の姿を復元する手がかりが、少しずつ集まりつつあります。