「ファットマン」を放出する専用装置は実在しなかった
原子爆弾「ファットマン(Fat Man)」を放出するための特別な装置が発明されたという事実は、実際には存在しません。ファットマンは、特定の放出装置によって運ばれたのではなく、アメリカ陸軍航空隊の爆撃機であるボーイングB-29スーパーフォートレスに搭載され、同機から直接投下されたのです。
B-29爆撃機「ボックスカー」という名の搭載機
ファットマンを投下した任務を担ったのは、「ボックスカー(Bockscar)」と呼ばれるB-29爆撃機でした。1945年8月9日、チャールズ・W・スウィーニー少佐の指揮のもと、ボックスカーは日本の長崎上空でファットマンを投下しました。
ファットマンとはどのような兵器だったのか
ファットマンはプルトニウムを使用したインプロージョン(爆縮)型の原子爆弾であり、内部の起爆装置やレーダー式信管といった高度な技術が組み込まれていました。しかし、これらは爆弾本体に内蔵された機能であり、外部から爆弾を「放出する」ための独立した発明品ではありません。
まとめ
つまり、「ファットマンを放出する装置を発明した人物」を探しても答えは見つかりません。爆弾は専用の装置ではなく、B-29スーパーフォートレス「ボックスカー」から投下されたというのが歴史的事実なのです。