考古学的発見

エルナンド・コルテスはなぜ新大陸へ探検したのか?征服者を駆り立てた4つの動機

エルナンド(エルナン)・コルテスは、16世紀に活躍したスペインのコンキスタドール(征服者)であり、1519年から1521年にかけてアステカ帝国を滅ぼしたことで知られています。彼が新大陸への遠征に踏み切った理由は、ひとつだけではありません。ここでは、コルテスの探検と征服を後押しした主な動機を紹介します。

1. 富と栄光を求めて

コルテスはコンキスタドール、すなわち新しい土地を征服して富を手に入れることを生業とする探検家でした。当時のヨーロッパでは「アメリカ大陸には金銀財宝が眠っている」という噂が広まっており、コルテスも新大陸で大きな富を得られると確信していました。さらに、自分自身とスペインのための名声や栄誉を勝ち取りたいという強い野心も抱いていました。

2. カトリック信仰を広げるため

コルテスは敬虔なカトリック教徒であり、新世界にキリスト教の信仰を広めることは自分の使命だと考えていました。彼はアメリカ大陸の先住民をカトリックへ改宗させ、この地域にカトリックの帝国を築くことを目指しました。当時のスペイン人にとって、征服と布教は表裏一体の事業だったのです。

3. スペイン帝国の拡大のため

コルテスはスペイン王室に忠誠を誓っており、スペイン帝国の拡大に貢献したいという思いを強く持っていました。新しい土地を征服することで、スペインの力と威信を高められると信じていたのです。実際、メキシコの征服(当時は「ヌエバ・エスパーニャ=新スペイン」と呼ばれました)は、スペインを世界有数の帝国へと押し上げる大きな一歩となりました。

4. 借金から逃れるため

意外に思われるかもしれませんが、コルテスには個人的な事情もありました。遠征に出発する時点で、彼は多額の借金を抱えていたのです。アメリカ大陸で十分な富を見つけることができれば、借金を返済して裕福な暮らしが手に入ると期待していました。遠征は、彼にとって人生を一変させる大きな賭けでもあったのです。

まとめ

コルテスの探検と征服は、個人的な動機と政治的な動機が複雑に絡み合ったものでした。富と栄光への渇望、宗教的な熱意、スペイン王室への忠誠心、そして借金からの脱出――こうした複数の要因が重なり、彼は危険を顧みず新大陸へと向かったのです。