ピラミッドの色は何で決まる?
ピラミッドは通常、石やレンガで造られており、その外観は使用された建材の種類や、建設されてから経過した年月によって大きく異なります。一様ではなく、地域や時代ごとにさまざまな色合いを持っているのが特徴です。
エジプトのピラミッドに多い「ベージュ」や「黄褐色」
例えばエジプトの多くのピラミッドは、石灰岩や砂岩が主な建材であるため、ベージュ色や黄褐色を呈しています。砂漠の景色になじむこれらの色は、私たちがよく知るピラミッドのイメージそのものと言えるでしょう。
赤みを帯びたピラミッドも存在する
一方で、花崗岩(みかげ石)を使用した一部のピラミッドには、赤みがかった色合いが見られます。エジプトのダハシュールにある「赤のピラミッド」などがその代表例です。
かつてのピラミッドは白く輝いていた?
興味深いことに、ギザの大ピラミッドをはじめとする古代のピラミッドは、建設当時、表面が磨き上げられた白色の石灰岩(化粧石)で覆われており、太陽光を受けて白く輝いていたと考えられています。現在見られる土色の外観は、長い歳月の中で外装石が剥がれ落ち、内部の石が露出した結果なのです。
時間とともに変わるピラミッドの色
さらに重要な点として、ピラミッドの色は決して固定されたものではありません。風化や浸食、大気汚染などの環境要因の影響を受け、その色合いは時間とともに少しずつ変化し続けています。ピラミッドの色は、数千年にわたる地球の歴史と環境の変遷を映し出す「生きた記録」とも言えるでしょう。