ピレネー山脈の両側、アンドラからビスケー湾に至る一帯には、1,400基を超える巨石記念碑――クロムレック(環状列石)やメンヒル(立石)――が点在しています。 イベリア半島に類例を見ない独特の巨石群 バスク語でハレスピル(harrespil=石の円環)とも呼ばれるこの巨石群は、イベリア半島の他の地域には存在しない特異なクロムレックの集合体です。ヨーロッパ各地で見られるものと比較すると規模は小さいものの、そこから読み解ける謎の深さは決して引けを取りません。 研究の歴史と現在の登録数 本格的な調査が始まったのは20世紀初頭のことです。1917年には早くもJ.M.デ・バランディアランが、バスク先史