歴史上の人物

1922年のリバティダラーは「TRVST」と表記されるのか?

結論:「TRVST」表記はリバティヘッド・ダラーには存在しない

まず最初に知っておくべき点として、リバティヘッド・ダラー(Liberty Head dollar)の裏面に「TRVST」という文字が刻まれたことは、歴史上ただの一度もありません。この表記を見かけた場合、それは別の種類のコインである可能性が高いのです。

リバティヘッド・ダラーの実際のデザイン

リバティヘッド・ダラーの表面(オモテ面)には、頭部に帯を巻いた自由の女神が描かれています。この女神はフリジア帽をかぶった「キャップ付き頭部(capped head)」様式で表現され、帯には「LIBERTY」の文字が刻まれ、その下に発行年が配されています。裏面には「TRVST」のような特殊な表記はなく、あくまで伝統的なデザインが採用されていました。

「TRVST」はどのコインに見られるのか

ラテン語風に「U」を「V」で表記した「IN GOD WE TRVST」が使われているのは、1921年から1935年にかけて鋳造されたピースダラー(Peace Dollar)です。実は、1922年にアメリカで発行された1ドル銀貨はすべてこのピースダラーに該当します。つまり、手元にある1922年製のドル銀貨の裏面に「TRVST」と刻まれていても、それは偽造品やエラーではなく、むしろ本物である証拠だということになります。

収集家が注意すべきポイント

一方で、「1922年製のリバティヘッド・ダラー」と称するコインには注意が必要です。このタイプの1ドル銀貨(モーガンダラーとしても知られています)の鋳造は1921年をもって終了しているため、1922年の日付が入ったリバティヘッド・ダラーは、偽造品あるいは趣味性の高いレプリカ(ファンタジー品)である可能性が非常に高いと言えます。

コインの真贋を見極める際は、デザインの様式だけでなく、発行年と鋳造期間の整合性を必ず確認しましょう。専門の鑑定機関による評価を受けることも、安心して収集を楽しむための有効な手段です。