歴史上の人物

アーリントン国立墓地に眠る著名なアメリカ人4人

ワシントンD.C.のポトマック川対岸、バージニア州アーリントンに広がるアーリントン国立墓地は、アメリカで最も由緒ある軍事墓地のひとつです。40万人以上が眠るこの土地は、かつてロバート・E・リー将軍の妻の実家(カスティス家)の邸宅があった場所としても知られています。ここでは、実際にアーリントン国立墓地に埋葬されている著名なアメリカ人を4人ご紹介します。

1. ジョン・F・ケネディ(1917年〜1963年)

第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディは、1963年11月の暗殺後にアーリントン国立墓地へ埋葬されました。夫人ジャクリーンが点火した「永遠の火(エターナルフレーム)」がともる墓所は、同墓地で最も多くの人々が訪れる場所となっています。弟のロバート・F・ケネディ元司法長官やエドワード・ケネディ元上院議員も、その近くに眠っています。

2. ウィリアム・ハワード・タフト(1857年〜1930年)

第27代大統領ウィリアム・ハワード・タフトは、アーリントン国立墓地に埋葬された最初の大統領です。大統領退任後には連邦最高裁判所長官を務め、行政と司法の両方の頂点に立った唯一の人物として知られています。

3. オーディ・マーフィー(1925年〜1971年)

第二次世界大戦で最も多くの勲章を受けたアメリカ兵のひとりとされるオーディ・マーフィー。テキサス州出身の彼は、1945年1月にフランスのホルツヴィール近郊で、炎上する戦車駆逐車の機銃を操作して単身ドイツ軍の攻撃を食い止め、名誉勲章(Medal of Honor)を受章しました。戦後は俳優としても活躍し、自伝的映画『地獄の英雄』に主演しています。1971年の飛行機事故で亡くなり、アーリントンに埋葬されました。彼の墓標は、無名戦士の墓と同じ白い大理石で造られています。

4. ルース・ベイダー・ギンズバーグ(1933年〜2020年)

連邦最高裁判事となったルース・ベイダー・ギンズバーグは、ジェンダー平等の推進者として国民的な尊敬を集めました。2020年に87歳で逝去した後、夫マーティン・ギンズバーグとともにアーリントン国立墓地に埋葬されています。

よくある誤解に注意

ロバート・E・リー将軍はアーリントンの土地と深い縁がありますが、本人はバージニア州レキシントンのワシントン・アンド・リー大学構内にある礼拝堂の地下納骨堂に埋葬されており、アーリントンには眠っていません。また、FBI初代長官のJ・エドガー・フーヴァーもアーリントンではなく、ワシントンD.C.の議会墓地(Congressional Cemetery)に埋葬されています。

アーリントン国立墓地は、歴史に名を刻んだ人々に思いを馳せることができる特別な場所です。訪問の際は、無名戦士の墓で行われる衛兵交代式もぜひ見学してみてください。