歴史物語

エブロ川を見下ろす中世の町フリアス(ブルゴス)――写真で巡るスペイン屈指の美しい旧市街

エブロ川を見下ろす中世の町、フリアスへ

今回は、写真を通してスペインで最も美しい中世の町のひとつをご紹介します。舞台となるのは、ブルゴス県北部のラス・メリンダデス地方。エブロ川の流れを見渡す高台に位置するこの自治体は、常住人口わずか200人余りの小さな町ですが、週末や夏の休暇シーズンには観光客で賑わい、その数は一気に何倍にも膨れ上がります。

エブロ川を見下ろす中世の町フリアス(ブルゴス)――写真で巡るスペイン屈指の美しい旧市街

9世紀に始まるフリアスの歴史

フリアスの歴史は、イベリア半島がイスラム勢力に征服された後、キリスト教勢力による再入植が本格化していた9世紀にまで遡ります。最初の建造物はその直後から建てられ始めましたが、「キウィタス(civitas/都市)」として正式に認められたのは12世紀に入ってからのことです。しかし、城の改修が進むにつれて、フリアスは地域における重要性を急速に高めていきます。

1202年、アルフォンソ8世から「ログローニョ特許(フエロ・デ・ログローニョ)」が授けられると、フリアスは交易と職人たちの拠点として栄え、大規模なユダヤ人コミュニティも形成されました。町は城の庇護のもとで発展を続け、やがて本格的な都市となり、カスティーリャ王フアン2世の時代にアロ伯(ベラスコ家)へと譲られました。ちなみに、外部から押しつけられた領主に対して町民が蜂起した出来事を記念する祭りは、今でも毎年催されています。そして1492年、カトリック両王はベルナルディーノ・フェルナンデス・デ・ベラスコに公爵位を授け、フリアスは公爵の城下町へと生まれ変わりました。その後、中世の建造物に大きな試練をもたらしたのは19世紀の独立戦争とカルリスタ戦争であり、とりわけ城は深刻な損傷を被ることになりました。

フリアスの必見スポット

見逃せない名所はいくつもあります。まず挙げられるのが、岩山「ラ・モラ」の一角にそびえるベラスコ家の城です。フリアスで建設された建造物の中で断トツの規模を誇り、スペイン有数の防御建築の傑作として知られています。同じ岩山の反対側には、13世紀に着工されたサン・ビセンテ教会が佇んでいます。

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この二つの建造物の間には、中世ならではの迷路のような路地網が広がり、家々がぎっしりと立ち並んでいます。散策すれば、かつてのユダヤ人街(ヘルソリア)や、岩肌に張り付くように建てられた「吊り家(カサ・コロガダ)」と呼ばれる懸造りの街区を目にすることができます。

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さらに足を延ばせば、美しいモリナル川に抱かれたサンタ・マリア・デ・オス礼拝堂や、雄大なエブロ川に架かる中世の石橋など、近郊にも魅力的な見どころが点在しています。それでは、フリアスの魅力を伝えるフォトギャラリーをお楽しみください。

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