歴史物語

ドライフルーツ添えチキン・アンブロジーノ|中世から伝わるクリスマスレシピ

ドライフルーツ添えチキン・アンブロジーノ|中世から伝わるクリスマスレシピ

ドライフルーツ添えチキン・アンブロジーノ(Pollo ambrogino alla frutta secca)

クリスマスに楽しみたい、中世の祝祭料理

クリスマスが近づいてくると、毎年のように昔の時代のクリスマスレシピを探したくなります。今回ご紹介するのは、中世ヨーロッパで祝日の食卓を彩った「ドライフルーツ添えのチキン・アンブロジーノ」です。

「アンブロジーノ」という名前は、ミラノの守護聖人である聖アンブロージョ(サンタンブロージョ)にちなむといわれています。プルーンやデーツといったドライフルーツに、シナモン、クローブ、ナツメグのスパイスをきかせたこの一品は、まさに中世の祝祭らしい豪華で香り高い料理です。

以下のレシピは、中世の食文化を研究するサイトsguardosulmedioevo.orgに掲載されていた手順をもとに、読みやすく整理したものです。

材料(目安:4人分)

  • 鶏……1羽
  • ラード……80g
  • 大きめの玉ねぎ……2個
  • プルーン……8個
  • デーツ(ナツメヤシの干し果実)……10個
  • パン……2枚
  • 白ワイン……計30cl(20cl+10cl)
  • 酢……5cl
  • ブイヨン……10cl+適量
  • シナモンスティック……1本分
  • クローブ(丁子)……3粒
  • ナツメグ……ひとつまみ
  • アーモンドミルク……皮なしアーモンド50g+ぬるま湯500mlをミキサーにかけて作る
  • 塩……適量

作り方

  1. 鍋でラードを温め、みじん切りにした玉ねぎをじっくり炒めます。全体に軽く焼き色がつくまで、鶏をこんがりと焼きます。
  2. 鶏に塩をふり、アーモンドミルク・白ワイン20cl・ブイヨン10clを合わせた液体を注ぎます。包丁で粗く刻んだシナモンとクローブを加え、蓋をして弱火で約30分間、コトコトと煮込みます。
  3. 別の小鍋で残りの白ワイン10clと酢を温め、砕いたパン粉、種を取ったデーツ、プルーン、すりおろしたナツメグを加えます。ソースにとろみが出てきたら火から下ろします。
  4. 味見をして、塩気やスパイスのバランスを確認します。足りなければ塩やスパイスを足して調整しましょう。
  5. 2つ目のソースからデーツとプルーンは形を崩さないように取り出し、器に盛りつけた鶏の周りに彩りよく並べます。
  6. 最後に、2つ目のソースを1つ目の煮汁の上から回しかければ完成です。

中世の味を楽しむポイント

甘酸っぱいドライフルーツと芳醇なスパイスが織りなす味わいは、現代の私たちには少し新鮮に感じられるかもしれません。しかし、冬の祝祭に温かい肉料理とともにスパイスや果物を楽しむ習慣は、今も昔も変わらないものです。

アーモンドミルクは市販品でも代用できますが、アーモンドを自分で挽いて作ると、より中世の厨房に近い風味になります。また、ソースは鶏だけでなく、ローストポークやパンにつけて食べても絶品です。今年のクリスマスは、数百年前の中世の食卓を思い浮かべながら、この一品をぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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(写真提供:ricettariomedievale.it)