歴史物語

15世紀から受け継がれるザバイオーネ――ルネサンスの料理人が伝えるクリスマスの伝統レシピ

15世紀から受け継がれるザバイオーネ――ルネサンスの料理人が伝えるクリスマスの伝統レシピ

これは1400年代の食卓を再現した一枚です。この記事では、マエストロ・マルティーノ・ダ・コモが書き残したレシピに基づく「ザバイオーネ」の作り方をご紹介します。

クリスマスの休日に向けて、いまこそ15世紀のザバイオーネに挑戦してみてはいかがでしょうか。

ルネサンスを代表する料理人の手稿から

ご紹介するレシピは、ルネサンス期イタリアを代表する料理人のひとりであるマエストロ・マルティーノ・ダ・コモの手稿によるものです。

用意する材料は、卵黄、砂糖、シナモン、甘口ワイン。あとは料理史家でもあった彼の指示に従って進めるだけです。

当時の原文とその現代訳

まずは古文で書かれた原文をご覧ください。

「良いザンバリオーネを作り杯に盛るには、卵4つ、すなわち黄身だけを取り、[…] 十分な量の砂糖とシナモン、そして良質の甘口のワインを加える。煙臭くなった場合は水か赤身肉の出汁を少し足すこと。出汁を煮るように火にかけ、常に匙で混ぜ続ける。匙に絡みつくようになったら[杯に注いで供せ]」

これを現代語に訳すと、次のようになります。

「ザバイオーネ1人分を作るには、卵4個から黄身だけを取り出し、[…] たっぷりの砂糖とシナモン、甘口ワイン適量を加えます。焦げ臭さが出たら、水か赤身肉の出汁を少々足しましょう。出汁を煮立てるときのように火にかけ、匙で絶えず混ぜ続けます。液が匙に絡みつくほど濃くなったら[器に注いで完成です]」

卵黄と砂糖、香り豊かなスパイス、そして温かいワインが織りなすこの伝統的なデザートは、寒い季節にぴったり。600年の時を超えて今も愛される味わいを、ぜひ今年のクリスマスに体験してみてください。

それでは、お楽しみください。メリークリスマス!