1964年に発行されたアメリカのニッケル5セント硬貨には、ミントマーク(造幣局マーク)の有無によって2種類が存在します。それぞれの価値と希少性は大きく異なり、コイン収集の世界では長年にわたり注目の的となっています。
ミントマークなしの1964年ニッケル
ミントマークのない1964年ニッケルは、フィラデルフィア造幣局で大量に鋳造されました。そのため市場に多く出回っており、特に高い価値はありません。一般的なコンディションのものであれば、額面価格をわずかに上回る程度で取引されるのが実情です。
圧倒的な希少性を誇る1964-Dニッケル
一方、デンバー造幣局で鋳造された「D」ミントマーク入りの1964-Dニッケルは、はるかに入手困難な存在です。試作貨幣(パターンコイン)とみなされ、正式な流通貨幣ではない1913年リバティヘッド・ニッケルを除けば、史上最も希少なニッケル硬貨とされています。
1964-Dニッケルはごく限られた数量しか製造されず、現在現存しているのは数千枚程度だと考えられています。この驚異的な希少性ゆえに、コイン収集家たちの間で絶大な人気を誇り、オークションや専門市場では高額なプレミアムがつくことも少なくありません。
1964年のニッケルを手にした際は、ぜひ裏面のミントマークの有無を確認してみてください。思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。