歴史物語

ジョン・ロジー・ベアードはテレビを発明したのか?その真実と発明年を解説

ジョン・ロジー・ベアードはテレビの発明者なのか?

「テレビの発明者」としてジョン・ロジー・ベアード(John Logie Baird)の名前が挙げられることがよくありますが、実はこれは必ずしも正確ではありません。ベアードは1920年代に機械式テレビの公開実験を行った先駆者の一人として知られていますが、今日のテレビの直接の祖先となる完全電子式テレビを発明したのは、アメリカの発明家フィロ・T・ファーンズワース(Philo T. Farnsworth)です。

ファーンズワースによる電子式テレビの実証(1927年)

世界初の完全電子式テレビシステムは、1927年9月7日、サンフランシスコでフィロ・T・ファーンズワースによって実証されました。当時わずか21歳だった彼は、機械的な回転部品を一切使わず、電子的に映像を送受信するシステムを完成させたのです。この技術こそが、後のテレビ放送の基礎となりました。

ベアードの機械式テレビとの違い

一方、ベアードは1926年1月にロンドンの王立協会で機械式テレビのデモンストレーションを行い、「テレビの公開実験第一号」として歴史に名を刻んでいます。しかし、この方式は回転する円板(ニプコー円板)を使用する機械式のものであり、画質や実用性の面で大きな限界がありました。

つまり、「テレビを発明したのは何年か?」という問いへの答えは、定義によって異なるということになります。機械式テレビであればベアードの1925年〜1926年、完全電子式テレビであればファーンズワースの1927年が該当します。

まとめ

ジョン・ロジー・ベアードはテレビ開発の先駆者の一人ではありますが、現代につながるテレビ技術を確立したのはフィロ・T・ファーンズワースです。テレビの歴史を語る際には、両者の貢献を区別して理解することが重要です。