結論:ルイスとクラークはワシントンには行っていない
よくある誤解ですが、メリウェザー・ルイス(Meriwether Lewis)とウィリアム・クラーク(William Clark)の二人は、ワシントンD.C.へ「来た」わけではありません。彼らが実際に行ったのは、当時のアメリカ合衆国西部への大規模な探検遠征です。
遠征の背景と目的
1803年、トーマス・ジェファーソン大統領はフランスからルイジアナを買収し、合衆国の領土を一気に拡大させました。しかし、この広大な新領土の実態はほとんど未知のものでした。そこでジェファーソンは、ルイスとクラークに探検隊(コー・オブ・ディスカバリー)の派遣を命じたのです。
遠征の主な目的
・新たに獲得したルイジアナ準州の地理的調査と地図の作成
・太平洋へ至る水路(北西航路)の探索
・沿道の先住民族との関係構築や動植物の記録
遠征の経緯
1804年、二人はミズーリ川沿いのセントルイス近郊から出発し、険しいロッキー山脈を越えて1805年に太平洋岸へ到達しました。その後、1806年に東へ帰還の途につき、翌年セントルイスに戻っています。この約2年半に及ぶ壮大な旅は、アメリカ西部開拓史において極めて重要な意義を持つ出来事となりました。
まとめ
ルイスとクラークが目指したのはワシントンではなく、地図にない未開の西部と太平洋でした。ジェファーソン大統領の命を受けた彼らの遠征は、アメリカ史上最も有名な探検の一つとして、今日でも語り継がれています。