ギロチン(guillotine)とは、罪人の首を斬り落として処刑するために用いられた装置です。重い刃を高い位置まで吊り上げ、そこから一気に落下させることで、処刑される人の首をたった一撃で切断できるように設計されています。
ギロチンの仕組み
ギロチンは、垂直に立つ2本の柱と、それを支える枠組みから構成されています。斜めに鋭く研がれた重い刃が柱の溝に沿って滑り落ちる構造になっており、その重量と落下速度によって首を一瞬で切断します。処刑される者は台の上に仰向けに寝かせられ、首を木製の拘束具でしっかりと固定されます。
ギロチンの歴史
「ギロチン」という名称は、フランスの医師ジョゼフ・イニャス・ギヨタンに由来します。ただし、彼自身が発明したわけではなく、身分にかかわらず誰にとっても平等で、苦痛の少ない処刑法としてこの装置の導入を提唱したことから名が付けられました。
フランス革命期の1792年に初めて使用され、以後、国王ルイ16世やマリー・アントワネットをはじめ、数多くの人々の処刑に用いられました。その後もフランスでは長きにわたり公式な処刑方法であり続け、最後の処刑が行われたのは1977年のことです。フランスが死刑制度を廃止したのは1981年でした。
まとめ
ギロチンは「より人道的な処刑装置」として考案されましたが、一方で革命期の恐怖政治の象徴としても知られています。現在、処刑の手段として使われることはありませんが、その仕組みと歴史は、近代における死刑制度を考えるうえで重要な題材となっています。