カエサル暗殺者たちの運命
ガイウス・カシアスとマルクス・ブルータスは、紀元前44年にユリウス・カエサルを暗殺した中心人物として広く知られています。二人は事件後にローマを追われ、最終的に紀元前42年、ギリシャのフィリッピで行われた決戦において、オクタウィアヌス(のちの初代皇帝アウグストゥス)とマルクス・アントニウス率いる軍勢と対峙することになりました。
カシアスの最期(紀元前42年)
紀元前42年10月、フィリッピの戦いの第一回戦でカシアスは敗北を喫します。誤報により、親友ティティニウスが敵に捕らえられたと信じ込んだ彼は、絶望の中で自ら命を絶ったと伝えられています。実際にはティティニウスは無事であり、カシアスの死は悲劇的な誤解によるものだったのです。
ブルータスの最期(紀元前42年)
盟友カシアスを失った後も、ブルータスは抵抗を続けました。しかし同年後半に行われた第二回戦でもアントニウスとオクタウィアヌスに敗れ、逃げ場を失った彼は自害を選びます。「共和政の理想」を掲げて戦ったブルータスの死とともに、共和政ローマを取り戻すという夢は完全に潰えることとなりました。
この出来事の歴史的意義
フィリッピの戦いでの勝利により、オクタウィアヌスとアントニウスがローマの実権を握ることになります。やがて内乱を制したオクタウィアヌスが初代皇帝アウグストゥスとして即位し、ローマは帝政へと移行していきました。カシアスとブルータスの最期は、まさに共和政ローマの終焉を象徴する出来事といえるでしょう。