1975年から1979年までの5年間は、冷戦の動揺、中東情勢の転換、テクノロジーの革新など、現代世界の枠組みを形作る重要な出来事が相次いだ時代でした。ここでは、この時期に起きた主要な歴史的出来事を年ごとに振り返ります。
1975年
- サイゴン陥落 — 北ベトナム軍がサイゴンを占領し、ベトナム戦争が終結。ベトナムは共産主義政権のもとで南北統一を果たしました。
- フランコ総統の死去 — スペインを長年支配した独裁者フランシスコ・フランコが死去し、同国は民主化への移行期を迎えました。
- ヘルシンキ宣言 — 欧州安全保障協力会議(CSCE)がヘルシンキ最終文書の調印をもって閉幕し、東西ヨーロッパ間の関係改善が目指されました。
1976年
- Apple I の登場 — スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックが Apple I を発表。完成品として販売された初のパーソナルコンピュータとされています。
- 唐山地震 — 中国・唐山をマグニチュード7.8の大地震が直撃し、数十万人規模の犠牲者を出す壊滅的な被害となりました。
- カーター政権の誕生 — ジミー・カーターが現職のジェラルド・フォードを破り、第39代アメリカ合衆国大統領に選出されました。
1977年
- 中東和平への転機 — エジプトのサダト大統領がエルサレムを電撃訪問し、エジプトとイスラエルの和平交渉が本格的に始動しました。
- ディスコブームの絶頂 — ビージーズの「Stayin' Alive」などが世界的なヒットとなり、ディスコ音楽とダンスの熱狂がピークに達しました。
- ボイジャー探査機の打ち上げ — NASAがボイジャー1号・2号を打ち上げ、太陽系外縁の惑星探査、そしてその先の星間空間へと旅立ちました。
1978年
- ジョーンズタウン事件 — ジム・ジョーンズ率いる宗教団体「人民寺院」の900人以上が、ガイアナの孤立したコミューンで集団自殺あるいは殺害される悲劇が起きました。
- イラン革命 — 大規模な民衆デモによりモハンマド・レザー・パフラヴィー国王が退位へ追い込まれ、ホメイニ師を指導者とするイラン・イスラム共和国が樹立されました。
- キャンプ・デービッド合意 — カーター米大統領の仲介により、サダト・エジプト大統領とベギン・イスラエル首相が和平交渉を行い、キャンプ・デービッド合意が成立しました。
1979年
- エジプト・イスラエル平和条約 — カーター米大統領の仲介のもと、エジプトとイスラエルが歴史的な平和条約に調印し、両国間の戦争状態が正式に終結しました。
- ソ連のアフガニスタン侵攻 — ソ連がアフガニスタンに軍事介入し、10年に及ぶ紛争が勃発。国際社会からの非難を招き、1980年モスクワ五輪のボイコットにもつながりました。
- スリーマイル島原発事故 — 米ペンシルベニア州のスリーマイル島原子力発電所で炉心溶融事故が発生し、原子力エネルギーの安全性に対する懸念が一気に高まりました。
- サッチャー政権の誕生 — マーガレット・サッチャーが英国総選挙に勝利し、同国史上初の女性首相に就任しました。
この5年間の出来事は、冷戦構造の変化、中東の地政学、コンピュータ産業の夜明けなど、その後の世界史に大きな影響を与え続けています。