1910年から1919年の10年間は、歴史を大きく変える出来事と技術革新が相次いだ、まさに「激動の時代」でした。第一次世界大戦やロシア革命など、20世紀の世界情勢を決定づける転換点がこの時期に集中しています。ここでは、各年の主要な出来事を年ごとに振り返ります。
1910年
・メキシコ革命が勃発。1920年まで続くこの内戦は、メキシコに社会的・政治的・文化的な大きな変革をもたらしました。
・ハレー彗星が地球から観測され、世界中で大きな話題となりました。
1911年
・辛亥革命(中国革命)が起こり、清王朝が倒れて中華民国が成立。2000年以上続いた皇帝による統治に終止符が打たれました。
・マリー・キュリーがラジウムとポロニウムの発見によりノーベル化学賞を受賞。2つのノーベル賞を獲得した史上初の女性となりました。
1912年
・「不沈艦」と謳われた豪華客船タイタニック号が北大西洋で氷山に衝突して沈没し、1,500人以上が命を落とす海難事故となりました。
・バルカン戦争が勃発。バルカン半島の複数の国々が関与し、地域の領土区分に大きな変化をもたらしました。
1913年
・アメリカ合衆国で連邦準備制度(FRB)が設立され、中央銀行システムが確立されました。
・ニューヨークで開催された「アーモリーショー」が、ヨーロッパの近代美術をアメリカの一般市民に紹介する重要な芸術展となりました。
1914年
・第一次世界大戦が勃発。主戦場はヨーロッパでしたが、最終的には世界各国が巻き込まれる大戦争へと拡大しました。
・パナマ運河が開通し、大西洋と太平洋の間の航行時間が大幅に短縮されました。
1915年
・イギリスの旅客船ルシタニア号がドイツの潜水艦に撃沈され、アメリカとドイツの関係が緊張の一色に包まれました。
・アルベルト・アインシュタインが一般相対性理論を発表し、重力に関する科学の常識を根本から覆しました。
1916年
・第一次世界大戦中最も犠牲者の多かった戦いの一つ、ソンムの戦いが起こり、数百万人規模の死傷者が出ました。
・アイルランドでイースター蜂起が発生し、アイルランド独立への支持が一気に高まりました。
1917年
・アメリカが第一次世界大戦に参戦し、戦局は連合国側に有利へと傾いていきました。
・ロシア革命が始まり、帝政の崩壊とソビエト連邦の基盤となる体制の誕生につながりました。
1918年
・休戦協定の調印により第一次世界大戦が終結。ドイツとその同盟国の敗北が確定しました。
・スペインかぜ(スペイン風邪)のパンデミックが世界的に蔓延し、数千万人規模の死者を出す惨事となりました。
1919年
・ヴェルサイユ条約が調印され、第一次世界大戦が正式に終結。ドイツには厳しい制限が課されました。
・平和と国際協力の促進を掲げる国際機関として、国際連盟が設立されました。
・アメリカで禁酒法時代が幕開けし、アルコール飲料の製造・販売・輸送が禁止されました。
この10年間の出来事は、その後の20世紀の歴史、そして現代の国際社会のあり方にも深く影響を与え続けています。