答え:吟遊詩人とトルバドゥール
中世に音楽を書いたのは、主に吟遊詩人(ミンストレル)やトルバドゥールと呼ばれる職業音楽家たちでした。彼らは宮廷や街角で自ら作曲し、演奏することで生計を立てていました。
フランスの職業音楽家たち
中世フランスでは、職業的な音楽家は一般的に「トルバドゥール」「トルヴェール」「ジョングルール」と呼ばれていました。
- トルバドゥール:11世紀から13世紀にかけて南フランスで活躍し、オック語で宮廷愛をテーマとした抒情歌を作曲しました。
- トルヴェール:北フランスで活動し、オイル語を用いてトルバドゥールと同様の伝統を受け継ぐ歌曲を創作しました。
- ジョングルール:旅回りの芸人で、楽器の演奏や曲芸、語りなどを通じて、各地の人々を楽しませました。
ドイツの職業音楽家たち
一方、ドイツでは職業音楽家は「ミンネゼンガー」や「マイスターゼンガー」として知られていました。
- ミンネゼンガー:12世紀から14世紀にかけて活動し、トルバドゥールの影響を受けながら、宮廷における高貴な恋愛(ミンネ)を歌い上げました。
- マイスターゼンガー:15世紀以降、都市の職人たちによって組織された歌人集団で、厳格な規則に基づいた作曲を行いました。その代表例として有名なのが、ワーグナーの歌劇にも登場するハンス・ザックスです。
まとめ
中世ヨーロッパの音楽文化は、これらの職業音楽家たちによって支えられていました。彼らが残した旋律や歌詞は、今日でも中世文学や音楽史を知るうえで貴重な資料となっています。