歴史物語

ジョン・ヘイはいつこの戦争を「素晴らしい小さな戦争」と呼んだのか?米西戦争の名言の由来を解説

「素晴らしい小さな戦争」という言葉の由来

1898年の米西戦争を指して「splendid little war(素晴らしい小さな戦争)」と表現した言葉として有名なこのフレーズは、一般に当時の駐英公使(後に国務長官)を務めたジョン・ヘイによるものとされています。

ヘイは1898年7月27日付でセオドア・ルーズベルト宛てに送った手紙の中で、「それは素晴らしい小さな戦争だった。最も崇高な動機をもって始まり、卓越した知性と気迫によって遂行され、勇敢な者を愛する幸運に見守られた」と綴りました。この一節が、米西戦争を象徴する名言として広く知られるようになったのです。

アルバート・ビヴァリッジとの混同

一方で、この言葉の出自については別の見方もあります。上院議員アルバート・J・ビヴァリッジは、米西戦争後の1898年に行った演説の中で、フィリピン併合を支持しながら戦争を称賛する類似の表現を用いました。そのため、このフレーズがビヴァリッジによるものだとされることもあり、両者の発言が混同されるケースが見られるのです。

まとめ

いずれの説を採るにせよ、このフレーズが1898年の米西戦争、そしてその結果として起こったフィリピン併合をめぐる議論と深く結びついていることは間違いありません。アメリカの歴史における転換点となったこの戦争を語るうえで、「素晴らしい小さな戦争」という言葉は今なお重要な鍵となっています。