歴史物語

シージ・ペリラス(危険な座)とは?アーサー王伝説に伝わる試練の玉座

シージ・ペリラス(危険な座)とは

シージ・ペリラス(Siege Perilous)は、日本語で「危険な座」とも訳される、アーサー王伝説に登場する神秘的な座席です。外見は玉座にも似た豪華な椅子ですが、その正体は、聖杯に値する真の騎士だけが着席を許される試練の座でした。

ふさわしくない者を裁く危険な座席

この座席には厳しい審判の力が宿っているとされます。相応しくない者が腰を下ろすと、椅子は激しく砕け散り、飛び散った破片によって座った者は重傷を負い、最悪の場合は命を落としました。砕け散る前に強い力で弾き飛ばされ、転がり落ちるという逸話も残っています。

着席を許されたのは誰か

シージ・ペリラスに座ることが許されたのは、以下の条件を満たす最も優れた騎士だけだと伝えられています。

  • 心が純粋であること
  • 貞潔を守っていること
  • 傲慢さを持たないこと

これらの資質を欠く騎士が座れば、前述の通り破壊されるか、弾き飛ばされてしまうのです。

アーサー王伝説における役割

シージ・ペリラスは円卓の騎士たちの物語、特に聖杯探索(聖杯伝説)の場面でしばしば登場します。伝説によれば、円卓の騎士サー・ガウェインはこの座に座って奇跡的に生き延びたとされ、後に純白の盾を掲げた若き騎士サー・ガラハッドだけが、この危険な座に坐ることを許されたといいます。

シージ・ペリラスは単なる危険な椅子ではなく、「真に高潔な騎士とは何か」を試す象徴的な存在として、アーサー王物語の中で重要な役割を果たしてきました。