いいえ、NAACP(全米有色人種地位向上協会)とSCLC(南部キリスト教指導者会議)が現在対立することはありません。むしろ、両団体はさまざまな公民権問題において緊密に連携し合っています。
その代表的な例が2020年の動きです。ジョージ・フロイド氏がミネアポリスの警察官によって死亡させられた事件を受け、NAACPとSCLCは力を合わせて大規模な抗議活動を実施しました。さらに、警察改革を目指す「ジョージ・フロイド公正警察法」の成立に向けても、両団体は共同で議会への働きかけを行いました。
長く続いてきた協力の歴史
NAACPとSCLCの協力関係には、長い歴史があります。両団体はともに20世紀初頭から半ばにかけて、アフリカ系アメリカ人の公民権を求める闘いの中で設立されました。
その後の年月の中で、両団体は公民権運動における最も重要な闘いの数々で中心的な役割を担ってきました。具体的には、以下のような歴史的な運動が挙げられます。
・モンゴメリー・バス・ボイコット(1955〜56年)
・フリーダム・ライド(1961年)
・1965年の投票権法(Voting Rights Act)の制定
現在の両団体の活動
今日でも、NAACPとSCLCは人種的正義の実現に向けて活動を続けています。両団体の合計会員数は400万人を超え、そのネットワークは全米50州に及んでいます。
NAACPとSCLCは、すべてのアフリカ系アメリカ人、そしてより広くすべての人々にとって、公正で公平な社会を築くことを使命として掲げています。対立ではなく協力という姿勢は、これからも変わらないでしょう。