「マグアが密かにモントカームに連れて行かれた」という話は、実は誤解です。ジェームズ・フェニモア・クーパーの小説『最後のモヒカン人』(およびその映画化作品)における両者の関係を整理すると、状況はまったく逆であることがわかります。
モントカームとマグアの立場
モントカーム侯爵は、フレンチ・インディアン戦争(1754年〜1763年)において北米のフランス軍を指揮した将軍で、カリヨン砦(現在のタイコンデロガ要塞)を拠点としていました。
一方のマグアは、フランス側と同盟を結んだヒュロン族の戦士です。つまり、マグアはモントカームに捕らえられたり連れ去られたりした存在ではなく、フランス軍側について戦う同盟者だったのです。
マグアが実際に行った「密かな」行動
物語の中でマグアが密かに行動したのは、むしろ逆の場面です。彼はヒュロン族の戦士たちを率い、イギリス軍が守るウィリアム・ヘンリー砦への襲撃を企て、実行しました。
しかし、この襲撃に関わる中で、マグアはスカウトのホーキー・アイ(ナッティ・バンポ)とモヒカン族の酋長チンガチグックによって捕らわれることになります。
まとめ
正しい流れをまとめると、「マグアがモントカームのもとへ連れて行かれた」のではなく、
マグア自身がフランス側の同盟戦士としてウィリアム・ヘンリー砦への襲撃を先導し、その過程でホーキー・アイとチンガチグックの手に落ちた、ということになります。
両者は敵味方ではなく、同じフランス陣営に属する同盟関係にあった点も重要なポイントです。