スマートフォンやパソコンが生活に浸透した現代、「物事に集中し続けること」がますます難しくなっているといわれています。マイクロソフト・カナダ(Microsoft Canada)が実施した調査によると、アメリカ人およびカナダ人の平均的な集中力(注意を持続できる時間)は約12秒であり、2013年の調査結果と比べて2秒短縮していたことが明らかになりました。
なぜ集中力は短くなっているのか?
この集中力の低下には、デジタルデバイスの急速な普及が大きく関係していると考えられています。常に通知が届き、複数の情報源を行き来しながら生活する現代では、脳が「短い時間で大量の情報を素早く処理する」ことに慣れてしまい、一つの事柄へ深く集中する力が徐々に弱まってしまうのです。
集中力の低下がもたらす影響
注意を持続できる時間が短くなると、次のような場面で支障が出る可能性があります。
- 学習:長い文章や講義の内容を最後まで理解し、記憶に定着させることが難しくなる
- 問題解決:複雑な課題に対して粘り強く取り組む力が低下する
- 意思決定:十分に情報を吟味する前に結論を出してしまうリスクが高まる
集中力を取り戻すためにできること
集中力の低下は避けられない流れのように思えますが、日々の習慣を少し見直すことで改善が期待できます。例えば、仕事中は通知をオフにする、作業を細かい区切りで分割してポモドーロ・テクニックを活用する、睡眠と運動をしっかり確保するといった工夫が有効です。デジタル機器と上手に付き合いながら、「深く集中する時間」を意識的に確保することが、現代社会を生き抜くうえでますます重要になっていくでしょう。