アメリカ南北戦争(1861年〜1865年)が終結した後、分裂した国家を再び一つにまとめ上げ、戦争で壊滅的な打撃を受けた南部諸州を再建するプロセスは、「レコンストラクション(Reconstruction、再建時代)」と呼ばれています。
レコンストラクションとは何か?
レコンストラクションは、1865年から1877年頃まで続いた歴史的な時期であり、連邦政府が南部諸州を合衆国に復帰させるとともに、奴隷解放された人々の社会への統合を進めた時代です。リンカーン大統領の暗殺後は、アンドリュー・ジョンソン政権、そしてユリシーズ・S・グラント政権のもとで政策が展開されました。
この時代の主な取り組み
レコンストラクション期には、以下のような重要な改革が実施されました。
憲法修正条項の成立
奴隷制を廃止する憲法修正第13条(1865年)、出生地に関わらず市民権を保障する憲法修正第14条(1868年)、人種による投票権の否定を禁じる憲法修正第15条(1870年)が相次いで批准され、アメリカ社会の法的基盤が大きく変革されました。
自由民局(Freedmen's Bureau)の設置
解放された元奴隷や貧困層の白人に対し、食料・医療・教育などの支援を提供するために自由民局が設立されました。特に南部における公立学校制度の発展に大きな役割を果たしました。
南部諸州の連邦復帰
南部各州は新しい州憲法の制定や連邦政府の要件を満たすことを条件に、段階的に合衆国へ再加盟していきました。また、連邦軍が南部に駐留し、再建政策の実施を監督しました。
レコンストラクションの終焉と影響
1877年の「1877年妥協」により連邦軍が南部から撤退すると、レコンストラクションは事実上終了しました。その後、南部では人種隔離を定めるジム・クロウ法が広まり、アフリカ系アメリカ人の権利は大きく制限されることになりました。
それでもなお、レコンストラクションはアメリカ史上初めて本格的に人種平等を法的に追求した試みとして、後の公民権運動に多大な影響を与えた重要な時代といえます。