アメリカが装甲艦を使用したのはいつ?
アメリカが装甲艦(アイアンクラッド)を本格的に使用したのは、南北戦争(1861年〜1865年)の期間中です。この戦争では、北軍(連邦軍)と南軍(アメリカ連合国軍)の双方が装甲艦を大規模に建造・運用しており、これが世界初となる装甲艦の大規模な実戦使用でした。
南北戦争における装甲艦の活躍
従来の木造軍艦とは異なり、装甲艦は船体に鉄板を張り巡らせた軍艦で、当時の砲弾に対して高い防御力を発揮しました。両陣営とも既存の木造艦を改装する形で装甲艦を就役させたほか、新造艦の建造も積極的に進めています。
ハンプトン・ローズ海戦(1862年)
特に有名なのが、1862年3月8日〜9日にバージニア州ハンプトン・ローズで行われた海戦です。南軍の装甲艦「CSSバージニア」(旧・メリマック号を改装)が北軍の木造艦隊に大きな打撃を与えました。その翌日には北軍の「USSモニター」と交戦し、この戦いは史上初の装甲艦同士による海戦として歴史に名を刻んでいます。
代表的な装甲艦
- CSSバージニア: 木造フリゲート「メリマック」を改装した南軍の装甲艦。
- USSモニター: 回転式砲塔を備えた北軍の革新的な装甲艦。「モニター型」という新しい艦種を生み出しました。
- CSSアーカンソー、CSSテネシーなど: 南軍が河川や湾岸の防衛のために建造した多数の装甲艦。
装甲艦使用の歴史的意義
南北戦争における装甲艦の成功は、木造軍艦の時代の終わりを告げる出来事となりました。以降、世界各国の海軍は競って装甲艦の建造に乗り出し、近代的な鋼鉄製軍艦への移行が加速します。また、モニターが採用した回転砲塔は、後の戦艦の設計にも多大な影響を与えることになりました。