北米の歴史

軍隊の人種隔離に抗った非暴力市民不服従連盟の目標とは?

軍隊内の人種隔離撤廃という目標

軍事的人種隔離に対する非暴力市民不服従連盟の目標は、アメリカ軍における人種隔離(人種差別に基づく分離政策)を終わらせることでした。当時のアメリカ軍では、黒人兵士と白人兵士が別々の部隊に配属され、食堂や宿舎などの施設や待遇にも明確な差が設けられていました。

1942年、アリゾナ州フォート・フワチュカで誕生

この連盟は1942年、アリゾナ州フォート・フワチュカ基地に駐留していたアフリカ系アメリカ人の軍人たちによって設立されました。彼らは、日々直面していた不平等な扱いに耐えかね、非暴力の原則に基づく組織的な抵抗運動を立ち上げることを決意したのです。

最初の市民不服従行動――食堂での座り込み

連盟の最初の不服従行動は、基地の食堂で行われた座り込み(シットイン)でした。抗議に参加した兵士たちは逮捕され、軍法会議にかけられました。しかし、この出来事はむしろ逆効果となり、軍隊内の人種隔離という問題に全米規模の注目を集めるきっかけとなりました。

粘り強い運動が実現させた軍隊の統合

連盟は1940年代から1950年代にかけて、抗議活動やデモンストレーションを継続的に組織し続けました。こうした草の根レベルの努力は、1948年にトルーマン大統領が出した行政命令第9981号(軍隊における人種差別撤廃指令)といった政府側の動きとも相まって、最終的にアメリカ軍の人種隔離撤廃を実現する上で重要な役割を果たしたのです。