モンティチェロ・ニッケル(Monticello Nickel)は、アメリカ合衆国の5セント硬貨「ジェファーソン・ニッケル」の愛称です。裏面に第3代大統領トーマス・ジェファーソンの邸宅「モンティチェロ」が描かれていることから、この名前で呼ばれています。
ジェファーソン・ニッケルは1938年に従来のバッファロー・ニッケルからデザインが切り替わって以来、現在まで継続して発行されているシリーズです。そのため、1971年にも通常どおり製造されており、「1971年のモンティチェロ・ニッケル」は実在するコインです。
1971年ニッケルの発行状況
1971年には、以下の造幣局でニッケルが製造されました。
- フィラデルフィア造幣局(ミントマークなし):約7億6,214万枚
- デンバー造幣局(D):約3億210万枚
- サンフランシスコ造幣局(S):プルーフ貨のみ 約322万枚
ミントマークは表面の年号(1971)の下に刻印されています。マークなしはフィラデルフィア、「D」はデンバー、「S」はサンフランシスコ製を示します。
1971年モンティチェロ・ニッケルの価値相場
流通品(一般の状態)
市中で実際に使われていた1971年ニッケルは、発行枚数が非常に多いため希少性がなく、価値はほぼ額面の5セント(日本円で約7〜8円)程度です。残念ながら、この年号の流通品に大きなプレミアムは期待できません。
未使用品・プルーフ貨
一方、流通せずに大切に保存された未使用品(UNC)や、コレクター向けに特別な技術で製造されたプルーフ貨(1971-S)にはプレミアムが付きます。おおよその目安は以下のとおりです。
- 未使用品:25セント〜1ドル前後
- プルーフ貨(1971-S):1ドル〜5ドル程度
- フルステップ(Full Steps)認定品:状態によっては数十ドル以上
価値が上がるチェックポイント
ジェファーソン・ニッケルの査定で特に重視されるのが「フルステップ」と呼ばれる状態です。裏面のモンティチェロの建物前にある階段(5段〜6段)の刻線が鮮明に残っている個体は、打ち出しが良好だった証拠として高く評価されます。
また、傷・汚れ・変色が少なく、本来の光沢(リュースター)が保たれているほど査定額は向上します。PCGSやNGCなどの第三者鑑定機関のスラブに入っている場合、真贋とグレードが保証されるため、高値で取引されやすくなります。
まとめ
1971年のモンティチェロ・ニッケルは大量発行のため、流通品の価値は額面程度にとどまります。しかし、未使用品・プルーフ貨・フルステップなど状態の良い個体はコレクター人気が高く、思わぬプレミアムが付くこともあります。手元にある場合は、まず裏面の階段の刻印と全体のコンディションを確認してみてください。