北米の歴史

バージニア州で最初に奴隷がいた町はどこ?ジェームズタウンと1619年の奴隷船の歴史

バージニア州で最初に奴隷がいた町はどこ?

北米における最初の恒久的なイギリス人入植地は、1607年にバージニア州のジェームズタウン(Jamestown)に建設されました。この町は、アメリカ大陸における奴隷制の歴史の出発点ともいえる重要な場所です。

1619年、記録に残る最初の奴隷船が到着

入植地の設立からわずか12年後の1619年8月、「20人余りのアフリカ人」を乗せた船が、ジェームズタウン近郊のポイント・コンフォート(オールド・ポイント・コンフォート)に到着しました。彼らはポルトガルの奴隷船からイギリスの私掠船によって奪われた人々であり、これが記録に残る北米イギリス植民地への最初のアフリカ人奴隷の到来とされています。

タバコ農園と奴隷労働の拡大

ジェームズタウン周辺では、タバコが主要な換金作物として急速に普及しました。タバコの栽培には膨大な労働力が必要だったため、植民者たちは当初、年季契約奉公人や先住民の労働力に依存していましたが、次第にアフリカからの奴隷の輸入へと移行していきました。

歴史的な意義

興味深いことに、1619年に到着したアフリカ人たちは、当初は終身の奴隷ではなく年季契約奉公人として扱われていたと考えられています。しかし、17世紀後半にかけてバージニア州では人種に基づく奴隷法が整備され、生涯にわたり子孫へと受け継がれる世襲の奴隷制度が確立されていきました。こうしてジェームズタウンは、アメリカにおける奴隷制という悲劇的な歴史の起点となったのです。