北米の歴史

ニッケル(5セント硬貨)に刻まれた「モンティチェロ」の意味とは?

アメリカの5セント硬貨、通称「ニッケル」の裏面には、建物の図柄とともに「MONTICELLO(モンティチェロ)」という文字が刻印されています。このモンティチェロとは、アメリカ合衆国第3代大統領トーマス・ジェファーソンがバージニア州シャーロッツビル近郊の丘の上に建てた自宅の名称です。

「モンティチェロ」の言葉の意味

「モンティチェロ(Monticello)」はイタリア語で「小さな山」を意味します。語学に精通していたジェファーソン自身がこの名前を選んだとされ、小高い丘の頂に建つ彼の邸宅にぴったりの名前として親しまれてきました。

なぜニッケルに描かれているのか

1938年から発行されているジェファーソン・ニッケルは、表面にトーマス・ジェファーソンの肖像、裏面にその邸宅モンティチェロがデザインされています。独立宣言の起草者であり建国の父の一人であるジェファーソンの功績を称えるためで、建物の図柄の下に「MONTICELLO」の文字が配されています。なお、2004年から2005年にかけて発行された記念デザインでは一時的に別の図柄へ変更されましたが、2006年以降は再びモンティチェロが採用されています。

モンティチェロの歴史的価値

モンティチェロはジェファーソン自身が手掛けた新古典主義建築の傑作として高く評価されており、1987年にはユネスコの世界遺産に登録されました。大統領の私邸としては唯一の世界遺産であり、アメリカ史における重要な文化遺産として現在も多くの観光客が訪れています。