グアダルーペ・イダルゴ条約(Treaty of Guadalupe Hidalgo)は、1848年2月2日にアメリカ合衆国とメキシコの間で調印された条約で、1846年から続いていた米墨戦争(メキシコ・アメリカ戦争)の正式な終結をもたらしました。
条約の背景
米墨戦争は、テキサスの併合や国境線をめぐる対立が原因で勃発しました。戦争で勝利したアメリカは、この条約によってメキシコから広大な領土を割譲させることに成功しました。その見返りとして、アメリカはメキシコに1,500万ドルを支払い、さらにメキシコ側の債務約325万ドルも引き受けています。
アメリカが獲得した地域と現在の州
この条約により、アメリカは現在の以下の州にあたる地域、またはその一部を獲得しました。
- カリフォルニア州(全域)
- ネバダ州(全域)
- ユタ州(全域)
- アリゾナ州(大部分)
- ニューメキシコ州(全域)
- テキサス州(リオグランデ川以北の国境確定)
- コロラド州の一部
- ワイオミング州の一部
歴史的な意義
この領土割譲は「メキシコ割譲(Mexican Cession)」と呼ばれ、約52万5千平方マイル(約136万平方キロメートル)もの土地がアメリカのものとなりました。これによりアメリカの国土は大きく西へ拡張し、「明らかな天命(マニフェスト・デスティニー)」と呼ばれる大陸横断国家への道がほぼ完成しました。また、新たに獲得したカリフォルニアでは金鉱が発見され、ゴールドラッシュが勃発するなど、アメリカ西部開拓史における重要な転換点となりました。