16世紀北米における両者の最大の類似点は「宗教」
1500年代から1600年代にかけての北米大陸において、イギリスの植民地とスペインの宣教地に共通する最も重要な類似点は、その存在の根幹が宗教的改宗(布教)にあったという点です。両国とも領土拡大や経済的利益だけではなく、自らの信仰を新天地で広めることを主要な目的の一つとして掲げていました。
イギリス植民地の宗教的背景
イギリスの探検家・入植者たちは、プロテスタントに基づく入植地の建設を目指していました。特に有名なのが、ジェームズタウン(1607年)やプリマス(1620年)といった植民地です。これらの多くは、母国イギリス国教会からの抑圧を逃れ、より自由な信仰生活を求めて海を渡った宗教的な反体制派(ピューリタンや分離派など)によって築かれました。
スペイン宣教地の宗教的使命
一方、スペインの探検家たちの目的は、カトリックの伝道でした。彼らはフロリダからメキシコ湾岸、南西部にかけて宣教地(ミッション)を設立し、先住民に対してカトリック信仰を広めると同時に、スペイン帝国の影響力を強化していきました。軍事拠点であるプレシディオや町と連携しながら、布教活動が植民地経営の中核を担っていたのです。
まとめ
このように、イギリスの入植者とスペインの宣教師は、宗派こそ異なるものの、宗教的な動機が北米進出を支える大きな推進力となっていたという点で共通しています。信仰こそが、彼らを未知の大陸へと駆り立て、定着させた原動力だったといえるでしょう。