北米の歴史

冷戦の主な出来事(1945年~1950年)|米ソ対立の始まりを年表形式で解説

冷戦とは、第二次世界大戦後に始まった、ソビエト連邦およびその衛星国と、アメリカ合衆国およびその同盟国との間の地政学的緊張状態を指します。武力による直接衝突こそ回避されたものの、この対立構図は40年以上にわたって世界を二分し続けました。

ここでは、冷戦の序盤にあたる1945年から1950年までの主要な出来事を、年表形式でわかりやすくご紹介します。

1945年

  • 8月6日・8月9日:アメリカが日本の広島と長崎に原子爆弾を投下。日本の降伏につながり、第二次世界大戦が終結しました。
  • 10月24日:国際連合(国連)が正式に発足。憲章はカリフォルニア州サンフランシスコで調印されました。

1946年

  • 2月:アメリカ外交官ジョージ・ケナンが「長文電報」を送信。後のソ連封じ込め政策の理論的基礎となりました。
  • 3月5日:ウィンストン・チャーチル元英首相がミズーリ州フルトンの演説で「鉄のカーテン」に言及し、ソ連の拡張主義の危険性を警告しました。

1947年

  • 3月12日:トルーマン・ドクトリン(トルーマン主義)が発表され、ギリシャとトルコへの4億ドル規模の支援を通じて、共産主義勢力の拡大を阻止する方針が示されました。
  • 6月5日:マーシャル・プラン(欧州復興計画)が発表され、第二次世界大戦で疲弊したヨーロッパ諸国への経済支援が提案されました。
  • 9月:共産党情報局(コミンフォルム)がポーランドで設立され、ソ連主導の国際共産主義組織として西側陣営に対抗しました。

1948年

  • 2月25日:チェコスロバキアで共産主義勢力が権力を掌握しました(プラハ・クーデター)。
  • 6月24日:ソ連が西ベルリンへのアクセス遮断を図る「ベルリン封鎖」を開始しました。
  • 6月下旬:西側連合国は空輸作戦(ベルリン大空輸)を開始。封鎖への対抗策として、西ベルリンへの物資供給を約1年間にわたって続けました。

1949年

  • 4月4日:アメリカ、カナダ、西欧諸国による軍事同盟「北大西洋条約機構(NATO)」が設立されました。
  • 5月23日:ドイツ連邦共和国(西ドイツ)が成立しました。
  • 10月1日:国共内戦に勝利した毛沢東の指導のもと、中華人民共和国が成立しました。

1950年

  • 2月14日:中ソ友好同盟相互援助条約が調印され、社会主義陣営の結束が一層強まりました。
  • 6月25日:北朝鮮が韓国(大韓民国)へ侵攻し、朝鮮戦争が勃発しました。
  • 10月:中国軍が北朝鮮側に介入し、朝鮮戦争は大規模な国際紛争へと拡大しました。

まとめ

1945年から1950年は、冷戦の基本的な枠組みが形成された決定的な時期でした。原爆投下と国連発足に始まり、「鉄のカーテン」演説、トルーマン・ドクトリン、マーシャル・プランといった政策の提示を経て、ベルリン封鎖やNATO設立によって対立は先鋭化。そして朝鮮戦争の勃発により、冷戦は実際の軍事衝突を伴う段階へと発展していきました。この時期に築かれた東西対立の構図は、その後数十年にわたる世界秩序を形作ることになったのです。