オセアニアの歴史

ハワイ最初の探検家は誰?ポリネシア航海者からクック船長までの歴史

ポリネシアの航海者たち

ハワイ最初の探検家は、マルキーズ諸島から渡ってきたポリネシアの航海者たちです。彼らは西暦300年から600年の間にハワイへ到達したと考えられています。

天体観測や海流の知識を駆使した卓越した航海術によって、彼らは「ヴァア・カウルア(wa'a kaulua)」と呼ばれる双胴船に乗り、広大な太平洋を横断する長距離航海を成し遂げました。地図も羅針盤も持たずに数千キロの海路を正確にたどったこの偉業は、古代世界でも類を見ない高度な海洋技術の証と言われています。

ヨーロッパ人の到達

ハワイに関するヨーロッパ人による最古の文献記録は、スペインの航海者たちによるものとされています。

ファン・ガエターノ(Juan Gaetano)

スペインの航海者ファン・ガエターノは、1555年に金を求めて航海していた際、ハワイ諸島を目撃したと伝えられています。これはヨーロッパ人がハワイに接触した最も早い記録の一つですが、当時のスペインは自国の航路情報を国家機密として扱っていたため、この発見は長い間世に知られることはありませんでした。

ジェームズ・クック(James Cook)

イギリスの海軍探検家ジェームズ・クックは、1778年に太平洋第三次探検航海の途中でハワイ諸島に到達しました。彼はこれらの島々を、当時の海軍大臣だったサンドウィッチ伯爵にちなんで「サンドウィッチ諸島」と名付けました。

その功績から、クックこそがハワイを「発見」した人物だと誤って認識されることがよくあります。しかし実際には、ポリネシアの航海者たちがはるかに昔にハワイへ定住しており、さらにスペイン人による目撃記録も存在するため、クックはあくまで広く知られた形でハワイをヨーロッパ世界に紹介した人物と言えるでしょう。