北米大陸への入植の歴史には、成功を収めた植民地だけでなく、過酷な環境や先住民との紛争、さらには謎めいた消失などにより、短期間で姿を消してしまった植民地が数多く存在します。ここでは、その代表的な例を4つご紹介します。
1. ロアノーク植民地(Roanoke Colony)
1585年、イギリス人入植者たちによって、現在のノースカロライナ州にあるロアノーク島に建設されたのがロアノーク植民地です。しかし、この植民地は突如として痕跡も残さず姿を消し、歴史上最も有名なミステリーの一つである「失われた植民地(Lost Colony)」の謎として今も語り継がれています。
2. ポパム植民地(Popham Colony)
1607年、イギリス人入植者によって現在のメイン州ケネベック川沿いに設立されたポパム植民地は、厳しい自然環境や先住民との対立に苦しみ、わずか1年足らずで放棄されました。
3. ジェームズタウン植民地(Jamestown Colony)
1607年、現在のバージニア州ジェームズ川沿いに建設されたジェームズタウン植民地は、北米における最初の恒久的なイギリス人入植地として広く知られています。しかしその道のりは決して平坦なものではなく、飢餓や病気といった数多くの試練に直面し、創設当初は幾度となく崩壊の危機に瀕しました。
4. シャルルフォール(Charles Fort)
1562年、フランス人によって現在のサウスカロライナ州に建設されたこの植民地は、病気の流行と先住民との紛争により、わずか2年で放棄されました。
これらの植民地の運命は、新世界での開拓がいかに過酷で不確実なものであったかを物語っています。中でもロアノーク植民地の完全な消失は、現代に至るまで多くの歴史家や研究者の興味を引きつけてやみません。