イギリスが北米に建設した最初の恒久的植民地は、現在のアメリカ・バージニア州にあるジェームズタウン(Jamestown)です。1607年5月、ロンドン会社(バージニア会社)によってチェサピーク湾に注ぐジェームズ川沿いに入植地が設立されました。
創設当初の苦難
入植当初のジェームズタウンは過酷な環境に直面していました。湿地帯に位置していたため飲み水が汚染され、農業経験のない入植者が多かったこともあり、食料不足は深刻な問題となりました。
特に1609年から1610年にかけての冬は「飢餓の時代(Starving Time)」と呼ばれ、数百人の入植者の大半が飢えと病気で命を落とすという悲劇が起きました。
一時的な放棄と再建
1610年6月、生き残った入植者たちはついに植民地の維持を断念し、帰国の途につこうとしました。しかし、その直後にデラウェア卿率いる補給船団と遭遇したことで計画は中止され、入植者たちはジェームズタウンへ引き返すことになりました。
この再建以降、ジョン・ロルフが導入したタバコ栽培が成功を収めたことで植民地経済は安定し、ジェームズタウンは北米におけるイギリス最初の恒久的入植地として、後のアメリカ合衆国建国の重要な礎となりました。