南アメリカの歴史

スペインからアメリカ大陸へ伝わったクリスマスの伝統とは?今も息づく4つの習慣

スペイン人はアメリカ大陸に最初に定住したヨーロッパ人であり、彼らは自国のクリスマスの伝統を数多く持ち込みました。こうした伝統は、今日の南北アメリカにおけるクリスマスの祝い方に、計り知れない影響を与え続けています。

ここでは、スペイン発祥でありながら、ラテンアメリカや北米で今なお大切にされている代表的なクリスマスの習慣を4つご紹介します。

1. ラス・ポサダス(Las Posadas)

ラス・ポサダスは、スペイン語圏で最も人気のあるクリスマスの伝統の一つです。12月16日から24日までの9日間にわたって行われるこの行事は、マリアとヨセフがナザレからベツレヘムへ旅した様子を再現するものです。家族や友人が集まり、共に祝う大切な期間となっています。

ラス・ポサダスの期間中、参加者は衣装を身にまとい、家々を回りながらキャロル(賛美歌)を歌い、宿を求めます。家の主人は食べ物や飲み物でもてなし、一行は最終目的地である降誕場面(ナティビティ)が飾られた場所へと向かいます。

2. ベレン(Belén)――キリスト降誕の場面

「ベレン」と呼ばれるキリスト降誕の場面(ナティビティシーン)も、スペインのクリスマスに欠かせない要素です。ベレンはイエスの誕生を表現した展示物で、非常に精巧に作られることも多く、マリア、ヨセフ、幼子イエス、東方の三博士、そしてさまざまな動物の人形が並べられます。

ベレンは家庭や教会、公共の場所に設置され、クリスマスシーズンには観光名所として多くの人々を魅了します。

3. 真夜中のミサ(Misa de Gallo)

クリスマスイブに行われる真夜中のミサは、カトリック教会の伝統的な礼拝です。深夜0時に始まるこのミサは、人々が集まり、イエスの誕生を祝う特別な時間です。

真夜中のミサは南北アメリカの多くの地域で親しまれており、ミサの後には家族や友人との宴やパーティーが開かれるのが一般的です。

4. パランダ(Parranda)

パランダは、クリスマスシーズンに突然行われる即興のキャロリングパーティーです。グループで家々を回りながら歌を歌い、楽器を演奏して歩きます。訪れた先の家では食べ物や飲み物でもてなされ、一行は次の家へと移動していきます。

パランダはクリスマスシーズンを楽しく華やかに彩る行事として、特にプエルトリコなどラテンアメリカの多くの地域で愛される伝統です。

まとめ

ここで紹介したのは、スペインからアメリカ大陸にもたらされた数あるクリスマスの伝統のほんの一部です。しかし、これらの習慣は今日のアメリカ大陸におけるクリスマスの祝い方に深く根付いており、スペインがこの地にもたらした豊かな文化遺産を今に伝える存在となっています。