18世紀のニュージャージー植民地は、肥沃な土壌と豊かな自然に恵まれた地域でした。後に「ガーデンステート(庭園州)」と呼ばれることになるこの土地では、入植者たちは農耕、牧畜、漁撈を組み合わせた自給自足の暮らしを営み、実に多彩な食材を食卓に並べていました。
ここでは、当時のニュージャージー植民地で実際に食べられていた食材を、カテゴリー別に詳しくご紹介します。
野菜・果物
畑や果樹園から収穫される新鮮な農産物が、日々の食事の中心でした。
- リンゴ
- カブ
- ニンジン
- トウモロコシ
- ケール
- アスパラガス
- カボチャ
- クランベリー
- インゲン豆
特にクランベリーは北米原産の果実で、湿地帯に自生していたため、植民地時代から身近な食材として親しまれていました。
穀物
パンや粥の原料となる穀類も、重要な主食でした。
- ライ麦
- 大麦
- 小麦
- オート麦(えん麦)
小麦は上質なパンの材料として珍重され、余剰分は輸出品にもなりました。一方、ライ麦や大麦は気候に強く、庶民の日常的な主食として広く栽培されていました。
肉と魚介類
家畜の飼育と、海・川からの恵みの両方が、タンパク源として活用されていました。
- 牛肉
- 豚肉
- 鹿肉(ベニソン)
- カモ
- ロブスター
- タラ(コッド)
- ムール貝
- ハマグリ
- カキ
鹿肉は狩猟によって得られる貴重な肉で、海岸部ではロブスターやカキ、二枚貝などの魚介類が豊富に獲れました。豚肉は塩漬けや燻製にして保存性を高め、冬場の備蓄食として重宝されました。
乳製品
牛の飼育が普及していたため、乳製品も食生活に欠かせない存在でした。
- 牛乳
- バター
- チーズ
バターとチーズは保存がきくため、各家庭で手作りされるのが一般的でした。
甘味料
砂糖は高価な輸入品だったため、さまざまな甘味料が使い分けられていました。
- 糖蜜(モラセス)
- 蜂蜜
- 砂糖
カリブ海から輸入される糖蜜は比較的手頃な甘味料として人気があり、蜂蜜は養蜂や採集によって入手されました。
飲み物
食卓に上がる飲み物も、現在とは異なる事情がありました。
- 水
- ビール
- シードル(リンゴ酒)
当時は水質の問題から、水よりもアルコール飲料の方が安全とみなされることが多く、ビールやシードルが日常的に飲まれていました。特にリンゴの生産が盛んだったニュージャージーでは、自家製のシードルが大人気の飲み物でした。
まとめ
ニュージャージー植民地の食生活は、肥沃な大地と海の恵みを存分に活かしたものでした。野菜や穀物、肉や魚介類、乳製品までバランスよく揃っており、自給自足ながらも驚くほど豊かな食文化が育まれていたことがわかります。こうした食の基盤が、後のニュージャージー州の農業王国への発展につながっていったのです。