アメリカで最初に奴隷が存在した州はバージニア州(Virginia)です。17世紀初頭から奴隷制が導入され、以後200年以上にわたってアメリカ南部経済の中核を担うことになりました。
1619年、最初の奴隷たちの到着
1619年、ポルトガル船から拿捕されたアフリカ人約20人が、イギリスの私掠船によってバージニア植民地のジェームズタウン近郊(ポイント・コンフォート)に運ばれました。これが、現在のアメリカ合衆国の領域における最初のアフリカ人奴隷の記録とされています。
当初は「年季奉公人」としての扱い
到着当初のアフリカ人たちは、ヨーロッパ出身の貧しい白人移民と同様に「年季奉公人(indentured servants)」として扱われることもありました。しかし、17世紀半ばにかけて法律が整備されるにつれ、彼らの地位は永久に服従を強いられる「生涯の奴隷」へと固定化されていきました。
奴隷制を法的に確立したバージニア
1662年には「母親が奴隷であれば子も奴隷となる」とする法律が制定され、奴隷の身分が世代を超えて受け継がれることが法的に定められました。さらに1705年には厳格な「奴隷法典」が成立し、バージニアは北米植民地における奴隷制度の法的基盤を確立した州となりました。
タバコ栽培と奴隷労働
バージニアの主産業であったタバコ栽培は、膨大な労働力を必要としました。この経済的背景こそが、同州における奴隷制の拡大を後押ししたのです。
まとめ
アメリカで最初に奴隷が存在した州はバージニア州であり、その起源は1619年にさかのぼります。17世紀を通じて法的に整備された奴隷制は、やがて南部諸州全体へと広がり、南北戦争(1861〜1865年)による奴隷制廃止まで続く、アメリカ史上最も深刻な社会問題の一つとなりました。