南アメリカの歴史

アメリカが第一次世界大戦に参戦した2つの理由とは?

アメリカが1917年に第一次世界大戦へ参戦した背景には、大きく分けて2つの重要な出来事があります。ドイツによる「無制限潜水艦作戦」と、アメリカの世論を一変させた「ツィンメルマン電報」です。本記事では、それぞれの経緯とアメリカに与えた影響を詳しく解説します。

無制限潜水艦作戦(Unrestricted Submarine Warfare)

第一次世界大戦中、ドイツ海軍はUボートと呼ばれる潜水艦を大量に投入し、警告なしに連合国側の船舶を次々と撃沈していきました。その攻撃対象は商船にとどまらず、一般市民を乗せた旅客船にも及びました。

特に有名なのが1915年の出来事です。イギリスの豪華客船「ルシタニア号」がドイツのUボートに撃沈され、乗員・乗客合わせて1,200人以上が犠牲となりました。このうち128人がアメリカ人でした。この悲劇はアメリカ国内に大きな衝撃を与え、対独参戦への機運を高めるきっかけとなりました。

ツィンメルマン電報(Zimmerman Telegram)

1917年には、さらに決定的な出来事が起こります。ドイツ外相アルトゥール・ツィンメルマンが、メキシコ駐在のドイツ大使ハインリヒ・フォン・エッカルト宛てに送信した秘密の電報、いわゆる「ツィンメルマン電報」です。

この電報には、アメリカとドイツが戦争状態に入った場合、ドイツがメキシコと同盟を結び、共にアメリカへ対抗するという提案が記されていました。

ところが、この電報はイギリスの情報部によって傍受・解読され、その内容がアメリカの報道機関を通じて公開されました。「自国の裏側でメキシコがドイツと手を組む可能性」を知ったアメリカ国民は激怒し、世論は一気に対独開戦支持へと傾いていきました。

まとめ

無制限潜水艦作戦によるアメリカ人犠牲者の発生と、ツィンメルマン電報の暴露。これら2つの出来事が重なった結果、中立の立場を保っていたアメリカは、1917年4月に連合国側として第一次世界大戦への参戦を決断することとなったのです。