1923年に鋳造されたアメリカの「ピースダラー(Peace Dollar)」銀貨は、第一次世界大戦の終結を記念して発行された、コレクターの間で高い人気を誇るクラシックコインです。その価値は、保存状態(グレード)や希少性によって大きく変動します。ここでは、一般的な相場の目安をご紹介します。
1. 未使用に近い高グレードの場合
MS(ミントステート)と呼ばれる未流通レベルのコインは、状態が良いほど高額で取引されます。
- MS-65(ジェム・アンサーキュレーテッド):最大約1,500ドル
- MS-66(プレミアムチョイス):最大約2,500ドル
- MS-67(スーパーブチョイス):最大約4,500ドル
2. 流通品の場合
実際に流通していたコインは、摩耗の度合いに応じて価値が決まります。
- G(グッド):25〜35ドル
- VG(ベリーグッド):45〜55ドル
- F(ファイン):60〜75ドル
価値に影響する主な要素
上記の金額は市場動向に基づくあくまで一般的な目安であり、実際の価格は常に変動します。コイン全体の外観(トーンや傷の有無)、来歴(プロビナンス)、現在の市場での需要なども、最終的な査定額に大きく影響します。
ミントマークに関する注意点
なお、1923年製ピースダラーの標準的なミントマークは、デンバー造幣局の「D」、サンフランシスコ造幣局の「S」、そしてフィラデルフィア造幣局(ミントマークなし)です。米国のコインに「AF」という公式なミントマークは存在しないため、刻印の内容をよく確認し、必要に応じて専門家に見てもらうことをおすすめします。
正確な査定を受けるには
売買を検討している場合は特に、PCGSやNGCといった公認鑑定機関、または貨幣学(ヌミスマティクス)の専門家に相談し、正式なグレーディングと評価を受けることが重要です。信頼できる鑑定書があることで、適正な価格での取引が可能になります。