リンカーンとマルファン症候群の関係
アメリカ第16代大統領エイブラハム・リンカーンは、マルファン症候群に特徴的な身体的特徴を多く備えていたとされています。具体的には、長身で痩せた体型、手足の長さ、そして側弯症(そくわんしょう)を患っていた点などが挙げられます。
身体的特徴だけでは診断は不可能
しかし、外見上の特徴だけでマルファン症候群と断定することはできません。マルファン症候群の確定診断には遺伝子検査が必要ですが、リンカーンが生きた19世紀には、そのような検査技術は存在していませんでした。
他の主要な症状は確認されていない
さらに重要な点として、リンカーンには心臓の疾患や目の障害といった、マルファン症候群に典型的な他の主要症状は見られませんでした。マルファン症候群は結合組織に異常が生じる遺伝性疾患であり、通常は大動脈瘤などの心血管系の合併症や、水晶体脱臼などの眼科的な問題を伴うことが多い病気です。
結論:罹患の可能性は低い
以上の理由から、リンカーンがマルファン症候群を患っていた可能性は低いと考えられています。彼の特徴的な体格は、単なる個人的な体質によるものであった可能性が高いでしょう。