南アメリカの歴史

カナダ・ヌナブト準州のフロビッシャー湾とは?歴史と地理的特徴をわかりやすく解説

フロビッシャー湾の概要

フロビッシャー湾(Frobisher Bay)は、カナダ北東部に位置するバフィン島の南東岸にある大きな入り江です。行政上はイヌイット自治領であるヌナブト準州に属し、北ラブラドル海(デービス海峡)に面しています。湾は細長く内陸へと伸びており、その長さは約230キロメートルにも及びます。

地理的な特徴

フロビッシャー湾は北極圏に近いため、冬には海面が広範囲に凍結する厳しい気候が特徴です。また、この湾は世界有数の干満差を誇ることでも知られており、満潮と干潮の水位差が最大で12メートル以上になることもあります。湾の奥部にはヌナブト準州の首都イカルイト(Iqaluit)が位置しており、同地域の政治・経済・交通の中心地として機能しています。

発見の歴史

フロビッシャー湾がヨーロッパ人によって初めて記録されたのは1576年のことです。イングランドの探検家マーティン・フロビッシャー(Martin Frobisher)が、アジアへの航路として期待されていた「北西航路」を探索する途中にこの湾を発見しました。フロビッシャーは当初、この湾を海峡だと考え、太平洋へ抜ける航路ではないかと期待したといわれています。彼の名前にちなんで湾は「フロビッシャー湾」と命名され、現在でも北極探検史上重要な場所として知られています。