南アメリカの歴史

ラテンアメリカで帝国主義による植民地支配を受けた国とは?宗主国別にわかりやすく解説

ラテンアメリカの帝国化(植民地支配)を受けた国の一覧

ラテンアメリカのほとんどの国は、15世紀末から19世紀にかけてヨーロッパ列強による帝国主義的な植民地支配を経験してきました。主な宗主国はスペインとポルトガルであり、一部の地域ではフランスも支配を行いました。以下に、植民地支配を受けたラテンアメリカの国・地域を宗主国別に整理して紹介します。

スペインによって植民地化された国

  • メキシコ
  • キューバ
  • ドミニカ共和国
  • プエルトリコ(現在は米国自治領)
  • グアテマラ
  • ホンジュラス
  • エルサルバドル
  • ニカラグア
  • コスタリカ
  • パナマ
  • コロンビア
  • ベネズエラ
  • エクアドル
  • ペルー
  • ボリビア
  • チリ
  • アルゼンチン
  • パラグアイ
  • ウルグアイ

1492年にコロンブスが新大陸に到達して以降、スペインは中南米の広大な地域を征服し、「ヌエバ・エスパーニャ」や「ペルー副王領」などの巨大な植民地帝国を築き上げました。これらの地域では銀山開発やプランテーション農業が盛んに行われ、先住民は過酷な労働を強いられました。

ポルトガルによって植民地化された国

  • ブラジル

ブラジルは、トルデシリャス条約(1494年)によりポルトガルの勢力圏と定められ、南米唯一のポルトガル語圏の国となりました。サトウキビやコーヒーのプランテーションが発展し、多くのアフリカ人奴隷が連れてこられた歴史があります。

フランスによって植民地化された国

  • ハイチ

ハイチはかつて「サン=ドマング」と呼ばれ、フランス領として世界有数の砂糖生産地でした。しかし1791年から始まった奴隷反乱を経て、1804年に世界初の黒人共和国として独立を果たしました。

独立への道のり

19世紀初頭、ナポレオン戦争によるスペイン本国の混乱を背景に、シモン・ボリバルやホセ・デ・サン=マルティンらの指導のもと、ラテンアメリカ各地で独立運動が勃発しました。その結果、1810年代から1820年代にかけて大半の国が独立を達成しました。一方、キューバとプエルトリコは1898年の米西戦争までスペインの支配下に置かれ、その後キューバは形式的に独立したものの米国の強い影響下に入りました。

まとめ

ラテンアメリカで帝国化された国には、アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、チリ、コロンビア、コスタリカ、キューバ、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、グアテマラ、ハイチ、ホンジュラス、メキシコ、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ペルー、プエルトリコ、ウルグアイ、ベネズエラが挙げられます。この植民地時代の経験は、各国の言語、宗教、社会構造に深く刻まれており、今日のラテンアメリカの文化的多様性の源流となっています。