最初のジム・クロウ法はテネシー州で成立
アメリカ合衆国で最初のジム・クロウ法は、1881年にテネシー州で可決されました。この法律は「旅客宿泊法(Passenger Accommodations Act)」と呼ばれ、鉄道会社に対して、白人乗客と黒人乗客のために「分離すれども平等(separate but equal)」な設備を提供することを義務付けるものでした。
後の人種差別法の先例となった法律
この法律は、その後に南部各州で次々と制定されるジム・クロウ法の先例となりました。公共施設や交通機関における黒人への差別的な扱いを合法化する道を開いた点で、アメリカの人種差別史における重要な転換点とされています。
なぜ南部で成立したのか
このような法律が最も成立しやすかったのは、人種隔離がすでに広く浸透していたアメリカ南部でした。南北戦争後のレコンストラクション(再建)期の終焉とともに、南部諸州では黒人の権利を制限する法律が相次いで導入されていきました。
テネシー州は、南部でいち早くジム・クロウ法を制定した州の一つであり、また悪名高い白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(KKK)」の発祥地でもあったことから、当時の人種差別の実態を象徴する存在となっています。