南アメリカの歴史

メキシコ人が初めて米軍に入隊したのはいつ?歴史的背景をわかりやすく解説

始まりは1848年のグアダルーペ・イダルゴ条約

メキシコ人が米軍に加わった歴史は、19世紀にさかのぼります。鍵となるのが、1848年に調印された「グアダルーペ・イダルゴ条約」です。この条約によって米墨戦争が正式に終結し、アメリカ合衆国は南西部の広大な領土を獲得しました。

条約の取り決めの一環として、割譲された領域に居住していたメキシコ人には、米国市民権を取得する権利と軍務に就く資格が認められました。これこそが、メキシコ系住民が法的に米軍へ入隊できるようになった最初の転換点です。

初期の軍事紛争への参加

新たに編入された領土出身のメキシコ人の多くは、その後すぐに軍事活動へ関わるようになりました。米西戦争やフィリピン・アメリカ戦争といった作戦や遠征に、すでに参加していた者も少なくありません。ただしこれらの時期においては、まだ限られた規模での参加にとどまっていました。

第一次世界大戦で本格的に拡大

メキシコ系の人々が大規模に米軍へ志願するようになったのは、第一次世界大戦が転機となりました。開戦後、米国政府はメキシコ系アメリカ人への募集活動に重点を置き、積極的な入隊を奨励しました。

興味深いことに、当時のメキシコ政府は公式な立場としては中立を維持していましたが、米軍に従軍する自国民に対しては支援の姿勢を見せていました。こうした背景のもと、第一次世界大戦を通じてメキシコ系兵士の存在感は大きく高まり、以降の米軍におけるヒスパニック系の貢献へとつながっていきました。