ヨーロッパの歴史

古代エジプト王ペピ2世が実践した、ハエ対策のとんでもない方法

ベランダに水の入ったビニール袋やCDを吊るしているご家庭を見かけたことはありませんか?これらはハエを寄せつけないための昔ながらの民間対策です。最もよく聞かれる説明では、ハエが自分の巨大な姿が映り込むのを見て驚き、逃げていくのだとか(?)。しかし、ハエに悩まされるのは現代人だけではありません。なんと古代エジプトのファラオ、ペピ2世も、かなり変わった解決策を実践していたのです。

6歳で即位したファラオ、ペピ2世とは?

ペピ2世は、エジプト古王国第6王朝に属するファラオです。父であるメルエラー1世が早逝したため、わずか6歳で王位に就きました。その後、90年以上にわたり統治を続けたとされており、人類史上最長の在位期間ではないかとも言われています(ただし、この記録には諸説あります)。

ハエを遠ざける「甘い」作戦

伝えられるところによると、ペピ2世が見つけ出した完璧なハエ対策はこうです。全身に蜂蜜を塗った奴隷を何人も常に傍らに侍らせておいたのです。目の前の甘い獲物にハエたちが夢中になっている間に、ファラオ本人はハエに邪魔されずに済んだというわけです。

現代の常識からすれば信じがたい方法ですが、当時の絶対的権力者ならではの発想と言えるのかもしれません。ちなみに、古代エジプトでは蜂蜜が貴重品であり、医療や儀式にも使われていたことから、この逸話には当時の権力と富の象徴性が色濃く反映されているとも考えられます。