ヨーロッパの歴史

アヌアルの惨事――スペイン復古体制を揺るがした歴史的大敗北

「アヌアルの惨事」として知られるこの出来事は、スペイン復古体制(レストラシオン体制)が直面することになる最終的危機の幕開けを象徴するものでした。

1921年7月22日、モロッコ北部のリーフ地方で発生したこの戦いにおいて、スペイン軍はアブド・エル・クリム率いるリーフ部族勢力による猛攻を受け、将兵1万人以上が戦死または捕虜となる壊滅的な打撃を被りました。スペインの植民地支配の歴史の中でもまれに見る大敗北であり、その衝撃は国内に大きな波紋を広げました。

モロッコ戦争(リーフ戦争)の文脈におけるこの重大な軍事的敗北は、単なる前線での失態にとどまらず、軍隊から王朝政党(保守党・自由党)に至るまで、復古体制を支える根幹そのものに疑問を投げかけることになりました。その余波は国王アルフォンソ13世の存在そのものにも及び、王制への信頼を大きく揺るがす結果となりました。

敗北の責任を追及する動きは、後に「ピカソ調査委員会」として結実し、軍上層部と王室の関与が厳しく問われることとなります。こうした政治的混乱はやがて、1923年のプリモ・デ・リベラ将軍によるクーデターへとつながり、復古体制崩壊への道を開いていきました。

本ドキュメンタリーを通じて、この戦闘の詳細な経過と、それがもたらした軍事的・政治的な帰結を深く理解することができます。

出典:RTVE

以下の地図で、戦闘の展開をご確認いただけます

アヌアルの惨事――スペイン復古体制を揺るがした歴史的大敗北