イギリスには数多くの歴史的な大聖堂が存在しますが、その中でも建物の規模(全長)で特に際立つのが「リヴァプール大聖堂」「ヨーク・ミンスター」「ダラム大聖堂」の3つです。ここでは、イギリス三大大聖堂と呼ばれるこれらの建造物について、全長や歴史、建築様式の特徴をご紹介します。
1. リヴァプール大聖堂(Liverpool Cathedral)
所在地:リヴァプール(マージーサイド)
全長:199m(653フィート)
リヴァプール大聖堂は、イギリス最大の大聖堂であり、世界でも有数の規模を誇る英国国教会(Anglican)の大聖堂です。1904年に着工され、1978年に完成しました。設計を手掛けたのは、当時22歳だった建築家ジャイルズ・ギルバート・スコット氏です。ゴシック・リヴァイヴァル様式の重厚かつ荘厳な外観が特徴で、内部の身廊は高さ約101mに達し、圧倒的なスケール感が訪れる人々を魅了します。
2. ヨーク・ミンスター(York Minster)
所在地:ヨーク(ノース・ヨークシャー)
全長:158m(518フィート)
ヨーク・ミンスターは、北ヨーロッパ最大級のゴシック大聖堂として知られ、ヨーク大主教の座所です。現在の建物は13世紀から15世紀にかけて建設されました。中世のステンドグラスが多数残されており、特に「五姉妹の窓(Five Sisters Window)」は必見の逸品です。イングランド北部におけるキリスト教の中心地として、千年以上の歴史を持つ由緒ある大聖堂です。
3. ダラム大聖堂(Durham Cathedral)
所在地:ダラム(カウンティ・ダラム)
全長:145m(476フィート)
ダラム大聖堂は1093年に創建されたノーマン(ロマネスク)様式の大聖堂で、1986年にはユネスコの世界遺産に登録されました。ウェア川を見下ろす半島状の丘の上にそびえる姿は「イングランドの奇観」とも称されます。リブ・ヴォールトを用いた先駆的な構造は、後のヨーロッパ・ゴシック建築への道を開いたと言われており、建築史上きわめて重要な存在です。
まとめ
イギリス三大大聖堂は、それぞれ異なる時代と様式を持つ傑作です。最新にして最大のリヴァプール大聖堂、中世ゴシックの粋を集めたヨーク・ミンスター、そしてノーマン建築の原点であるダラム大聖堂。いずれもイギリスを訪れた際にはぜひ足を運びたい、歴史と信仰が息づく名建築です。