ヨーロッパの歴史

グレーター・ロンドンとは?英国の首都圏「大ロンドン」の基本知識を解説

グレーター・ロンドン(Greater London/大ロンドン)とは、イギリス(英国)の首都ロンドンを含むイングランドの行政区域のことです。人口は850万人を超え、英国で最も人口の多い地域であり、面積は1,572平方キロメートル(607平方マイル)に及びます。

成立の歴史と行政区画

グレーター・ロンドンは1965年、それまでのロンドン州(London County)と周辺郊外地域を一つの地方自治区域として統合する形で設立されました。現在のグレーター・ロンドンは、32の区(バラ)とシティ・オブ・ロンドン(ロンドン市)で構成されています。このうち20の区は旧ロンドン州の範囲に相当し、「インナー・ロンドン」と呼ばれています。

二層の行政システム:区とGLAの役割分担

各ロンドン特別区は、教育、社会福祉、廃棄物処理など、住民生活に密着したほとんどの行政サービスを担当しています。一方、ロンドン市長が率いるグレーター・ロンドン庁(GLA)は、地域全体を見渡した戦略的な都市計画や交通政策を統括する上位機関です。GLAはこれに加えて、経済開発、住宅政策、環境保護、公衆衛生など、広域的な課題にも責任を負っています。

観光・ビジネス・教育の世界的な中心地

グレーター・ロンドンには、バッキンガム宮殿、国会議事堂(ウェストミンスター宮殿)、ロンドン塔といった世界的に有名な観光名所やランドマークが数多く存在します。また、充実した博物館、美術館、劇場が集まる文化芸術の拠点であると同時に、世界有数のビジネス・金融センターとしても機能しており、複数の大学や高等教育機関が立地する学術都市としての側面も持っています。